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1.6. 2015 [ LIFE ]

映画「蜩ひぐらしノ記」

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飛行機の中で、なんとなく観たこの映画。
年末まで、大河ドラマ「軍師官兵衛」を見ていたので、ちょっと時代劇の岡田くんは
お腹いっぱいだったんだけど(笑)、地味だけど、なかなか美しく良い映画だった。

「雨あがる」「博士の愛した数式」の小泉監督…と後で知って、なるほど。

役所広司さんと原田美枝子さんのたたずまい、安定した演技が良いのは言うまでもないんですが、
岡田くんの所作、立ち振る舞いが清々しく、素晴らしく美しかった。
居合でも習ったのかな?と思ったら、やっぱり…そうだった。

長年、黒澤映画のスクリプターを務めた野上照代さんとの対談(読売新聞)で、この映画のために
居合を習ったと語ってますね。

どんなに武士道が素晴らしくても切腹には反対な私ですが(私が今、反対したところで…ですが)、
切腹するその日まで、10年の月日を生きていく武士の日々を描いたこの映画。
劇中の美しい四季の風景、美しい日本語、所作、立ち振る舞い、つつましい生活…観終わった後、
懐かしくも忘れがちな日本人の心を思い出させてくれます。

切腹する朝、最後の夫婦の会話、ぐっときます。
ただ切腹するシーンはなく、全編通して、派手さや大きな盛り上がりもなく静か…。
そこが小泉監督らしいところだけど。

岡田くんのファンではないんですが、すごくいいな…と思ったのが、産経新聞で、裏千家・前家元、千玄室さんとの新春対談。

岡田くんは結構、乗馬、茶道、格闘技・柔術などたくさん習い事をしていることで有名ですが、茶道を始めたきっかけを、
対談の中でこう語っています。

『日本の心を表現できる人になりたいという思いがありました。
お茶には「和敬清寂(わけいせいじゃく)」という言葉がありますが、そんな心のあり方というのは、日本の宝のような気がします』

と語っています。

また、

『最近思うんですが、日本の良さとは、所作や型に意味があることなのではないかと。
そんなことを発見したり教わったりするのが好きですし、それをお芝居を通してからだで伝えていけるような年の取り方をしたいですね…』

と語っています。

『日本人の心や文化を芝居を通して伝えたい』と。
なんて素晴らしい。。

千玄室さん自身が海軍の元特攻隊員だったこともあって、「永遠の0」をはじめ、大河ドラマやこの映画もご覧になっていて、
対談最後に「若いのに感服しました」と褒めてらして。

まだ若い頃、映画のインタビューで、

「ジャニーズだからという理由で、自分が出ている作品を観て頂けないということがある。だからこそ作品に臨む時は
他の役者の20倍も30倍も努力をする。できない、と決して言わないように準備をしっかりする。岡田が出ているから観たい、
と言われるような役者になりたい」

と言っていたのも有名な話。

そもそも千玄室さんとの対談が実現した…ということがすごいことで、岡田くんが認められている証拠かなと思うのです。

ちょんまげに着物を着たら、誰でもいきなり武士を演じられるものではないので、美しい立ち振る舞い、
所作ができる俳優さんは少ないですし、これからも期待したいです。