弁慶役者
今月は、とにかく弁慶役者の誕生が嬉しかったし、アメリカから帰ってこれて良かった。
とりあえず、初弁慶記念ということで、生写真が出ていたのでゲット。
六法のところの写真を選んでみた。
最後の引っ込み、大きく息をして、遠く天を仰ぎながら、なんとも言えない表情をする。
義経を守れた安堵感、守ってくれた神様への感謝、それと同時に最後の引っ込みへの気合い、
今日も最後まで演じることができること、弁慶を演じられることへの感謝…客席もそんないろいろを
感じながら見守るこの瞬間。初日も楽日も多くの人が涙していました。
芝居の神様は、この瞬間のために昨年の大きな事故からも命を守ってくれたのではないか…あの時、
後遺症が残るような大けがでなくて良かった…多くのファンはそう思ったのではないかと思うのです。
それほど美しく、立派で、声もしっかり出ていて、全身全霊の弁慶だったと思います。
特に、あんなにしなやかで踊りのうまい弁慶は観たことがなかったです…私は。
そして、非常に義経が引き立つ『勧進帳』で、主役は…義経なんだ、と思わせてくれました。
とかく富樫と弁慶の対決が目立つ演目ですが、常に義経を思う気持ちが感じられました。
あぁ、これから今の幸四郎さんの年齢まで30年。
何回、弁慶を観られるかわからないけれど、楽しみです。
そして今回は3世代共演で、金太郎君が太刀持ちでじっと座って、お父さん、おじいちゃんの姿を見ていました。
何を思いながら見ていたのかな…いつか金太郎君が弁慶をやる時が来るんだろうな…と思うと、さらに楽しみです。
お父さんに似て、きっと美しい弁慶なんだろうな。
手ぬぐいは歌舞伎座限定「鳥獣歌舞伎・勧進帳」。
久しぶりに3階の紅白餅入りの「めでたい焼き」も食べた♪
夜は、大好きな編集者さんとご飯食べて、歌舞伎話で盛り上がり、いろいろな企画の話もできて楽しかった。
あ、歌舞伎ばっかり観てるわけではないです(笑)。
今回、滞在を延ばしたことで連絡くださる方もあって、「そうかーこの方にお会いすることになってたのかなー」とか、
「そうかーこういうことを考えるためだったのかー」とか考えさせられることもあって、なかなか味わい深い日々です。感謝。
こんなに長く滞在するのはなかなかないので、いろんなことをインプットしたいと思います。
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